朝倉市は、福岡県のほぼ中央部に位置し、南側は平野で北側を古処山や馬見山などの山々が連なる地。
西端部は商工業を中心とした市街地や鉄道駅が立地しており、市街地から北へ約5㎞の市域北西部には旧城下町の「秋月地区」があり、同地区は「筑前の小京都」と呼ばれています。
朝倉市は福岡県の面積の約5%ほどを占める大きな市ですが、その54%ほどが「山林」であり、次に「田」が約15%、畑が6%ほど。住宅地は6.6%ほどで「水と緑に囲まれた街」は朝倉市のキーワードにもなっています。
そんな自然豊かな朝倉市が誇る「山林」や「農地」は、経済的な資源であるとともに、水源かん養や温室効果ガスの吸収、水害防止などの多面的機能を持っており、これらの資源は朝倉市を形成する大きな特徴の一つであると言えます。
朝倉市は筑後川沿いを中心に、肥沃で平坦な農地が形成されており、米麦や万能ねぎをはじめとする農産物の生産が行われています。さらに、その東には山間丘陵地が広がり、柿、梨、ブドウ、りんご、いちじくなどの果樹の生産が盛んに行われています。
また、フルーツ狩りなどの体験型観光や、地元で採れる新鮮な食材を使った料理・お菓子・特産品、ビール工場など、食と農が楽しめる資源を数多く有しています。中でも、秋月の本葛や黄金川で採れる”スイゼンジノリ”は絶滅危惧種になっており話題となっています。
四季を通じて様々な食材の宝庫、それが「朝倉市」なのです。
また、朝倉市は名所旧跡などの多彩な歴史・文化資源にも恵まれています。
特に旧城下町として有名な秋月地区は、旧城下町全体が国の伝統的建造物群保存地区に選定されており、史跡・天然記念物などの文化財の宝庫。
現在も残る城跡や当時の町並みなど、「筑前の小京都」として観光客に親しまれています。
朝倉市を訪れる方が一度は見に行くという「三連水車」は、200年以上の歴史を誇る国指定の史跡。
日本最古にして最大の自動回転式重連揚水水車なのです。