昭和45年(1970年)、長崎県西海市の山奥にある「原口誠司さん」のみかん畑で、1本だけとびきり甘い実を付ける木が発見されました。
そのみかんの木こそが、全国に広がっている「原口早生みかん」の原木。
「宮川早生」という品種の枝変わりで、その特長は単純明快で「大粒で柔らかい」「甘みが強い」。この「原口早生」の原木を基に、品種改良を続けること10年、ようやく出荷できる生産量を確保できる品種となりました。
長年にわたり資金を投入し、研究を続けてきてようやく「収穫のとき」を迎えた原口さんでしたが、「こんなに美味しいみかんならば、全国の皆様にお届けできるようにしたい」という思いから、なんと「原口早生」の権利を放棄(!)そのおかげで、今では全国各地で「原口早生みかん」が栽培され、多くのファンを魅了するみかんとなりました。
この「原口早生」を産み出した原口さんは、独自の研究を続けて「原口早生みかん」以外の柑橘類も様々な手法で栽培方法を確立。今では多くの品種で優れた農産物を育てているのです。
「原口早生」で有名になった原口果樹園があるのは、長崎県西海市の山々が深い場所。
近くには「七ツ釜鍾乳洞」がある事でも有名なドライブスポットなのですが、この「鍾乳洞」があるというのが、原口果樹園で栽培される柑橘類が美味しくなる「第一の秘密」だというのです。
一般的に「カルシウム」が多い土壌で育つ果樹は、甘い実をつけると言われています。よく「貝殻」などを畑に入れるのは、その効果を狙っての事ですね。
しかし、この原口果樹園の土壌は、大昔にサンゴ礁などの石灰質が多く堆積した、海の底にあった土地が隆起して出来た場所。(だから「鍾乳洞」があるのですね。)
石灰岩の主成分は「炭酸カルシウム」。つまり、この場所は「甘い果樹が育つカルシウムが豊富な土壌」なのです。
その証拠に、原口果樹園の近くには白い層がいくつも重なっている「石灰岩」が多く見られます。
「貝殻なんて入れんでも、この土地はカルシウムがいっぱい詰まっとるけん、ほかの事ばすれば良かとさ。」とは、原口早生の産みの親「原口誠司」さん。
もちろん、原口さんが作る柑橘類が美味しい秘密は、この「石灰岩」だけではありません。詳しくは書くことが出来ませんが、今では一般的になった「マルチ」と呼ばれる表土を白いシートで被せる技法はもちろんのこと、赤土や特殊な砂を使った土壌の改良方法や、独自理論で編み出した自家製肥料など、様々な研究を続けているのです。
農業の研究者でもある原口さん。その研究結果をもってしても、自由に作れないのが「農産物」というもの。
毎年違う出来栄えが「当たり前」なのですが、今年(2024年)はどんな状況なのか、実際に原口果樹園を訪れてみました。
「今年は猛暑が凄くてね、全国的に果樹は難しい年だったよ」と語る原口さん。
昨年に引き続き、今年も記録的な猛暑に見舞われてしまいました。が、そこは匠である原口さん。「それならそれで、対応する方法がある」という事で、様々な手法をみかんの樹に施してきたとの事。
「例年と比べ物にならない程、これでもかっ!という感じで手を込めてきたよ。本当に手間がかかったけど、良いのが出来るね。」
糖度を上げる為の「マルチシート」農法はもちろん、出来るだけ糖度と酸度を果実に持たせるため、果皮を厚めになるように調整を行ったりしてきましたが、他の手法は「それは秘密だよ」との事でした。
まだ成長途中の状態ですが、みかんの樹を見に行ったところ、「果実の部分が急成長して果皮を追い越し、割れてしまっている果実」を発見。まるで「メロン」の成長を見ているかのような気がするのですが、目の前にあるのは「みかん」。今年の原口みかんは、本当に例年と違う非常に良い出来栄えのようですね。
「まだ早いんだけど、食べてみてよ」と、原口さんのみかんを食べてみたところ、「しっかりと甘みと酸味がある中で、コクもあるみかん」が出来上がっており、これから「酸味」が落ちて「コク」が出てくる予兆がありました。
「なんだか、もうこのままでも売れる程になってますよね。もう売っちゃいます?」と聞いてみましが、「うんにゃ、まだまだこれから。」との事。2024年の原口みかんは、非常に期待できそうですよ。
この「原口早生みかん」をご購入される際に、お願いがございます。
原口果樹園では、「太陽の当たり具合」や「土壌の微妙な栄養素差」で、畑ごとに収穫時期を早めたり遅らせたりしています。
「この畑のみかんが出荷タイミング」と、原口さん自身が見極めて出荷するため、「到着日の指定」をお受けする事ができません。 また、出荷数量にも限度がありますので、「完全予約制」の上で、「熨斗指定不可」と厳しい販売条件になってしまいます。
しかしながら、原口早生みかん発祥の果樹園から直送で送られてくる「原口早生みかん」は、「長崎だからこそ味わえる至高の逸品」でしょう!
自家用はもちろんですが、長崎だからこその「お歳暮ギフト」としてオススメできる逸品です。
「原口早生みかん」という品種の生みの親「原口果樹園」が育て上げた「原口早生みかん」。
この長崎が誇る絶品のみかんを、一人でも多くの方々に知って、味わってもらいたいという想いから、特別限定で「送料半額」でお届けいたします!
この冬季だけしか入手できない、季節の逸品「原口早生みかん」。
お歳暮ギフトにもピッタリのアイテムですので、ぜひこの機会を逃さないように絶品の原口早生みかんを大切な方へお贈りください。
■北海道・沖縄県へのお届けは対象外とさせて頂きます。